緊急企画:2018年度再生可能エネルギー買取価格発表!!

201804.11

ウインドバンク編集長のNABEです。
前回で予告していた小形風力発電を設置するのに有効なエリアと導入実績の内容を変更して、2018年度、再生可能エネルギーの固定買取制度について記事を執筆します。
経済産業省は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度の2018年度の新規参入者向け買取価格及び賦課金単価等を決定しました。
今回は、その発表の内容と現状をお伝えしていこうと思います。
それではどうぞ!


目次
1.風力2018年度以降の新規参入者向け買取価格は?
2.再生可能エネルギー全体の買取価格は?
(1)太陽光
(2)風力
(3)地熱
(4)中小水力
(5)バイオマス
3. 買取価格55円+税での購入はできないの?


風力2018年度以降の新規参入者向け買取価格は?

1.風力2018年度以降の新規参入者向け買取価格は?

今回の決定で、何といっても大きな目玉となったのが、小形風力です。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、2018年度より風力は、20kW未満と20kW以上の区分が統合されました!!
つまり小形風力という概念がなくなり、陸上風力に統一されました。
当然、買取価格も統一され2018年度は、20円+税になります。
ちなみに2019年度は、買取価格が決定しており、19円+税となり、今年度に2020年度の買取価格が決定します。
業界関係者の一部からは、「充分な審議も行われず、判断は早急だ!」との声も聞こえてきます。
いずれにしましても、この決定により、業界関係者に止まらず、一般投資家にも激震が走ったのは間違いありません。

2.再生可能エネルギー全体の買取価格は?

参考までに、他の再生可能エネルギーの買取価格はどうだったのでしょう?

(1)太陽光

・住宅用太陽光(10kW未満)
昨年度2019年度までの買取価格を決定しており、今年度は2020年度の買取価格を決定しない。

 
電源 規模 (参考)
2017年度
(参考)
2018年度
(参考)
2019年度
2020年度
太陽光
(出力制御対応機器設置義務なし)
10kW未満 28円 26円 24円
太陽光
(出力制御対応機器設置義務あり)
10kW未満 30円 28円 26円
太陽光
(出力制御対応機器設置義務なし、ダブル発電)
10kW未満 25円 24円
太陽光
(出力制御対応機器設置義務あり、ダブル発電)
10kW未満 27円 26円

・非住宅用太陽光(10kW以上2,000kW未満)
2018年度の買取価格を決定。

電源 規模 (参考)
2017年度
2018年度
太陽光 10kW以上
2,000kW未満
21円+税 18円+税

・非住宅太陽光(2,000kW以上)
2017年度より入札制に移行。2018年度は入札を2回(上期・下期で1回ずつ)実施。

(2)風力

・陸上風力
2018年度より20kW未満と20kW以上の区分を統合。
昨年度2019年度までの買取価格を決定しており、今年度は2020年度の買取価格を決定。

電源 規模 (参考)
2017年度
(参考)
2018年度
(参考)
2019年度
2020年度
陸上風力 全規模 20kW以上:21円+税
20kW未満:55円+税
20円+税 19円+税 18円+税
陸上風力
(リプレース)
全規模 18円+税 17円+税 16円+税 16円+税

・洋上風力
着床式洋上風力は、昨年度2019年度までの買取価格を決定しており、今年度は2020年度の買取価格を決定しない。
浮体式洋上風力は、昨年度2019年度までの買取価格を決定しており、今年度は2020年度の買取価格を決定。

電源 規模 (参考)
2017年度
(参考)
2018年度
(参考)
2019年度
2020年度
着床式洋上風力 全規模 36円+税 36円+税 36円+税
浮体式洋上風力 全規模 36円+税 36円+税 36円+税 36円+税

(3)地熱

全区分で昨年度2019年度までの買取価格を決定しており、今年度は2020年度の買取価格を決定。

電源 規模 (参考)
2017年度
(参考)
2018年度
(参考)
2019年度
2020年度
地熱 15,000kW未満 40円+税 40円+税
地熱 15,000kW以上 26円+税 26円+税
地熱
(全設備更新型リプレース)
15,000kW未満 30円+税 30円+税
地熱
(全設備更新型リプレース)
15,000kW以上 20円+税 20円+税
地熱
(地下設備流用型リプレース)
15,000kW未満 19円+税 19円+税
地熱
(地下設備流用型リプレース)
15,000kW以上 12円+税 12円+税

(4)中小水力

全区分で昨年度2019年度までの買取価格を決定しており、今年度は2020年度の買取価格を決定。

電源 規模 (参考)
2017年度
(参考)
2018年度
(参考)
2019年度
2020年度
中小水力 200kW未満 34円+税 34円+税
中小水力 200kW以上
1,000kW未満
29円+税 29円+税
中小水力 1,000kW以上
5,000kW未満
27円+税 27円+税
中小水力 5,000kW以上
30,000kW未満
20円+税 20円+税
中小水力
(既設導水路活用型)
200kW未満 25円+税 25円+税
中小水力
(既設導水路活用型)
200kW以上
1,000kW未満
21円+税 21円+税
中小水力
(既設導水路活用型)
1,000kW以上
5,000kW未満
15円+税 15円+税
中小水力
(既設導水路活用型)
5,000kW以上
30,000kW未満
12円+税 12円+税

(5)バイオマス

・一般木材等・バイオマス液体燃料
一般木材等とバイオマス液体燃料を2018年度から別区分化。
一般木材等(10,000kW以上)とバイオマス液体燃料(全規模)は2018年度から入札制に移行。2018年度は1回(下期)実施。
一般木材等(10,000kW未満)は、2018年度の買取価格を決定。

電源 規模 (参考)
2017年度
2018年度
バイオマス(一般木材等)
(バイオマス液体燃料以外)
10,000kW未満 24円+税 24円+税

 

・その他の区分
その他の区分は、昨年度2019年度までの買取価格を決定しており、今年度は2020年度の買取価格を決定。

電源 規模 (参考)
2017年度
(参考)
2018年度
(参考)
2019年度
2020年度
バイオマス
(メタン発酵ガス化発電(バイオマス由来))
全規模 39円+税 39円+税
バイオマス
(間伐材等由来の木質バイオマス)
2,000kW未満 40円+税 40円+税
バイオマス
(間伐材等由来の木質バイオマス)
2,000kW以上 32円+税 32円+税
バイオマス
(建築資材廃棄物)
全規模 13円+税 13円+税
バイオマス
(一般廃棄物・その他のバイオマス)
全規模 17円+税 17円+税

3. 買取価格55円+税での購入はできないの?

今回の発表により、小形風力のカテゴリーが撤廃されたことにより、実質、買取価格が
55円+税 ⇒ 20円+税 に大きく引き下げられました。
投資家目線で考えた場合、
現時点での各メーカーの発電コストを考えれば、この買取価格20円+税では採算が取れなくなってしまい、投資としての魅力は薄くなってしまいます。

ただちょっと待って下さい!!

 

前回の記事(『本当に儲かるの?今、小形風力発電が注目されているワケ』)でもお伝えしましたが、55円+税の買取価格では、利回り10%を超える計算です。

実は、今、業界内では55円+税の買取価格の権利がある案件が更に注目を集めています!

具体的には、稼働中の小形風力、設置中の小形風力、今から設置予定の案件(認定済)、経過措置である平成30年7月31日までに電力会社との接続の同意を称する書類を提出されているものについては、55円+税買取価格継続しますので、一般投資家からすれば、55円+税の買取価格の権利がある案件は、当然、魅力的となってきます。

ただ問題点もあり、55円+税の買取価格の権利がある案件数には限りがありますので、購入したくてもできない(案件がない)状況になる可能性もあります。

充分な吟味をされて、又、早めの行動に移すこと(タイミング)が重要になってくる展開が予想されます!!

 

 

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本当に儲かるの?今、小形風力発電が注目されているワケ

201801.27

はじめまして、ウインドバンク編集長のNABEと申します。
このたびは【連載コラム はじめての方へ】に訪問していただき誠にありがとうございます。このコラムでは、小形風力発電にご関心のある方へ、とくに知って間もない方へ、本当に投資のメリット・デメリットがあるのか、どんな手続きがあるのか、検討する上で必要な知識を、現場の第一線で営業をしている私が丁寧に解説していきます。
まずは、冒頭のタイトルにあります、小形風力発電投資は本当に儲かるの?という疑問についてお話していきます。
それではどうぞ!


目次
1. 小形風力発電の魅力は?
1-1. 小形風力発電のほうが売電価格は高い
1-2. 小形風力発電のほうが変換効率は高い
1-3. 小形風力発電は24h365日稼働する
1-4. 小形風力発電のほうが工期が短い
2. 小形風力発電のデメリットは?
2-1. 小形風力発電のほうが初期費用は高い
2-2. 小形風力発電を設置するに適した土地の問題
3. まとめ


1. 小形風力発電の魅力は?

1-1. 小形風力発電のほうが売電価格は高い

日本政府が東日本大震災を機会に、再生可能エネルギーによる発電を推奨している背景があります。震災直後から盛り上がった太陽光発電ですが、今現在、国による小形風力発電の固定買取価格が、太陽光のそれをはるかに超えています。
平成29年度(2017年4月~2018年3月)における風力発電の買取価格・買取期間は以下のとおりです。
風力発電20kw未満の設備の売電価格は55円/kw+税(20年間)
1kwあたり55円で、しかも20年も買い取ってもらえます。
よく太陽光発電の10kW以上2,000kW未満の買取条件と比較されますが、太陽光発電の場合は1kwあたりの買取価格が21円、買取期間20年となっています。
買取条件においては、小形風力発電のほうが太陽光発電に比べて圧倒的に有利なことが分かると思います。後程、詳述しますが、風力発電機の建設費や年間維持費などコスト面を加味しても、風力発電投資の平均的な利回りは高く、今や注目を集める投資スタイルとなっています。

1-2. 小形風力発電のほうが変換効率は高い

ナセルのなかには、風の力を電気に換える発電機や翼の角度を自動的に変えることができるコンピューターなどが収められています。
小形風力発電の仕組みを簡単にお伝えすると、大きな羽がブレードと呼ばれ、ブレードに風が当たることで回転します。
そして、ブレードの回転がナセルという本体装置に伝わり、ナセル内の倍速機によって回転数が増大します。
生まれた回転エネルギーが発電機に伝わって、電力が生まれます。
これが発電するまでの流れです。
実は、小形風力発電は、効率の高い発電方法と言われています。
なぜなら風力の運動エネルギーのうち、約30~40% が電気に変換されるからです。
太陽光発電の変換効率も15~20% と充分に高いのですが、それに比べても小形風力発電の変換効率の良さが分かります。

※電力の変換効率とは簡単に言えば、エネルギー源100%のうち何%が電力に変わるかの比率のことです。
風力発電で言えば、風の力をどれくらいの効率性で電力に変換できるのか?ということになります。

1-3. 小形風力発電は24h365日稼働する

小形風力発電のブレードは風があれば回ります。
太陽光発電と違い、私たちが寝ている夜でも風が吹けば、発電中となります。
もちろん風が吹かなければ発電しないのですが、小形風力発電機は年間平均風速を勘案した場所に設置されます。
シミュレーションとはまったく違う発電量になってしまう事態は回避できるでしょう。
というのも、風には偏西風や季節風などある程度決まった法則があります。
数ある風の法則や解析ソフトをもとに地形などを考慮すれば、1年中安定的に風を提供してくれる場所を特定するのは、難しいことではありません。シミュレーターについては、今後このコラムで詳しく解説していきます。

1-4. 小形風力発電のほうが工期が短い

小形風力発電設備は、他の発電設備に比べて建設工期が短いです。
平均すれば着工から完工まで約1ヶ月程度です。
他の発電設備の工期と比べて、短期での設置が可能なのは明らかでしょう。
つまり、小形風力発電は工期が短いので、コスト回収も他の発電設備に比べてより早く始まります。

 

2. 小形風力発電のデメリットは?

2-1. 小形風力発電のほうが初期費用は高い

実際に小形風力発電を導入するのにどれくらいの費用がかかるのでしょう?
太陽光発電と比べてみましょう。

それぞれメーカーや設置する土地の地盤等によって施工費等変わってきますので、一概には言えませんが、
太陽光発電20Kwの場合
設置コストは、1Kwあたり約25万円で20Kwでは約500万円程度となります。
小形風力発電の場合
設置コストは、1Kwあたり約150万円で約3,000万円となります。
上記のように設置コストに関しましては、小形風力発電の方が高くなります。
これは、投資家にとってデメリットといえるでしょう。

太陽光発電20Kwの場合 設置コストは、1Kwあたり約25万円で20Kwでは約500万円程度となります。 小形風力発電の場合 設置コストは、1Kwあたり約150万円で約3,000万円となります。

設置コストの比較

では、それぞれの発電量は、どれくらいになるのでしょうか?
これも、設置場所等で変わってきますが、
太陽光発電20Kwの場合
1Kwあたりの年間発電量は、約1,000Kw程度で、20Kwの場合、約20,000Kwになります。
小形風力発電の場合
WinPower GHRE19.8j の場合、平均6m/sの風速で、年間発電量は85,600Kwになります。

太陽光発電20Kwの場合 1Kwあたりの年間発電量は、約1,000Kw程度で、20Kwの場合、約20,000Kwになります。 小形風力発電の場合 WinPower GHRE19.8j の場合、平均6m/sの風速で、年間発電量は85,600Kwになります。

年間発電量の比較

これをもとに売電価格を比較すると
太陽光発電20Kwの場合
20,000Kw×21円=418,000円/年
小形風力発電の場合
85,600Kw×55円=4,708,000円/年
ご覧いただいたように、売電では小形風力発電が有利な状況にあります。

太陽光発電20Kwの場合 20,000Kw×21円=418,000円/年 小形風力発電の場合 85,600Kw×55円=4,708,000円/年 ご覧いただいたように、売電では小形風力発電が有利な状況にあります。

年間売電価格の比較

※それぞれの数字は目安となるもので、保証するものではありません。

2-2. 小形風力発電を設置するに適した土地の問題

ここまで注目されている風力発電ですが、これは日本特有の問題と言っていいと思いますが、島国で山が大半の日本は、一般的には風力発電に向いている地形とは言えません。
風力発電機は、海外に見られるように通常は、広大な平地に建てるものです。
しかし、日本にはそのような土地が数多くありません。
あったとしても、風の条件が合うかどうかという根本的な問題がありますので、太陽光発電と比較して、国内で小形風力発電を設置できる場所というのは、無尽蔵にあるわけではなく、限られたエリアにしかないことになります。

 

3.まとめ

いかがでしたか?ここまで、ご覧になっていただいた方なら、今、小形風力発電が最も注目される投資だとご理解いただけたかと思います。
現在、小形風力発電には高い売電価格が設定されていますが、将来的には太陽光発電と同様に普及に伴って売電価格の引き下げが行われます。
また、小形風力発電を行うに適した土地の問題もあります。
つまり、これだけ有利な状況はいつまでも続かないということです。

次回は、小形風力発電を設置するのに有効なエリアと導入実績等をお伝えします。
ご興味のある方は是非、次回もご覧ください。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。