【経産省】米エグザラス社の小形風力発電設備(エグザラス 442SR)安全性の確認後、再稼働も

202012.04

経産省の概要を引用】

2020年11月30日

 2019年2月16日に鹿児島県で発生した小形風力発電設備(エグザラス 442SR)のブレード落下事故及び2019年12月12日に北海道で発生した同型式の小形風力発電設備のナセル焼損事故についての原因究明、再発防止対策の報告がエグザラス代理店会からありました。

 鹿児島の事故については、①ブレードの製造不良が原因であると考えられること、②エグザラス社がブレード取り付け部分の改良を行ったレトロフィットブレードの安全性について検証試験を行った結果、安全性が確認できたこと、③レトロフィットブレードで再稼働を行うために必要な点検を行うこと(事故原因となった部分の健全性を確認するための固有振動数点検等)について、報告がありました。

 北海道の事故については、①ナセル制御盤にある制御ブレーキにつながるネジがゆるむことで、ブレーキにつながる電路が切断され、ブレーキが効かなくなったこと、②その結果、強風下で過回転が発生し、③過回転を止めようとして作業員が誤操作を行ったことで過電流を引き起こし火災に至ったこと、④ナセル制御盤内のネジのゆるみはトルク不足が原因と考えられ、規定トルクに締め直せば、2Gの加振にも耐えられることを確認したこと⑤ナセル制御盤内のネジを規定トルクに締めなおすこと、誤操作の防止策ネジの点検を定期点検に追加することを再発防止対策とすることについて、報告がありました。

 報告内容について、外部専門家による確認を行った結果、適切なものと判断致しましたので、同型式の小型風力発電設備(旧ブレードからレトロフィットブレードに交換、又は、レトロフィットブレードを使用している場合に限る)を所有又は占有されている事業者におかれては、設備の安全性が確認されれば、使用停止等の措置は不要と判断します。(必ず、点検記録は保存しておいてください。

 なお、新ブレードを使用している設備につきましては、新ブレードの安全性が確認されるまで引き続き使用の停止をお願いいたします。