「風力エネルギーは経済再生の大きな力になる」 自然エネルギー財団

202005.13

環境ビジネスオンライン 2020/5/6掲載記事より引用

 

自然エネルギー財団は5月6日、世界風力会議(GWEC)が発表した風力産業の提言「Wind Industry Statement on Stimulus and the Green Recovery(風力発電は世界の経済回復の礎−未来に向けたより良い再建)」に賛同した。

提言では、風力エネルギーが、新型コロナウイルス危機後の経済再生において大きな役割を担うことを強調しているほか、政府や政府関連機関、また世界の投資機関に対し、風力エネルギー投資を経済再生および成長戦略の中心に据えるよう呼びかけている。

世界の風力容量2TW越えにより、400万人近い雇用が新たに生まれる

同団体が賛同した提言の主な内容は以下の通り。

  • 風力発電の主要企業は、風力エネルギーがCOVID−19の影響から経済を回復させるための主要なビルディングブロックとなる
  • 風力容量が2TWを超えると、400万人近くの雇用が生まれる。年間投資額として2700億ドルから2兆ドル以上が見込まれる可能性がある
  • 風力やその他の再生可能エネルギー源への投資は、持続可能な経済を構築するために不可欠。CO2排出削減にも大きく貢献できる

GWECのCEOを務めるBen Backwell氏は提言の中で、次のようにコメントしている。

新型コロナウイルスによるパンデミックは、世界に前例のない社会的および経済的影響を与えました。この危機からどのように回復するかは、今後数か月に亘り、私たちがとる行動にかかっています。そして私たちはいまここに、より良い再構築、持続可能な経済回復の開始、そして未来のエネルギーインフラ・ストラクチャの構築を支援する機会があります

GWECの議長であるMorten Dyrholm氏は、「風力エネルギーが社会全体にもたらす手頃な電力、きれいな空気、弾力性のあるインフラストラクチャーは、パンデミック後の回復を求める国にとって論理的選択」とコメントしている。