【今後10年で太陽光が「新たな王様」に】国際エネルギー機関(IEA) 世界エネルギー展望2020

202010.16

国際エネルギー機関(IEA)より、世界エネルギー展望2020が発表されました。

Covid-19危機からの復活に向け、さまざまな方法を探求し、特に2030年までの重要な次の10年に焦点を当てたものとなっています。本文中、再生可能エネルギーは、IEAのすべてのシナリオで急速に成長し、太陽光発電が中でも中心的存在で大規模な拡大が見込まれるとしています。太陽光発電は2020年から2030年にかけて、年間平均13%成長し、この期間の電力需要の伸びのほぼ3分の1を満たすと予想。再生可能エネルギー全体でも言えることですが、この10年で導入コストが大きく低下したことや、政策支援などが貢献しているようです。

ただ、再生可能エネルギーの発展があるものの、CO2排出量減少はあまり期待できない状況で、Covid-19パンデミックによって需要の低下から一時的に排出量が抑えられたとしても、低経済成長は低排出量戦略とはなりえず、景気低迷がかえって世界のエネルギー生産と消費の構造変化の妨げになるとしています。

 

このほかにも、世界の石炭需要についてや、発展途上国が被るリスク等、興味深いレポートとなっています。

是非ご確認ください!

IEA World Energy Outlook 2020