【新潟県】下越エリアは再生可能エネルギーの一大集積地に(にいがた経済新聞)
■実は日照時間が長い新潟市
日本海側というと、「冬が長く、曇り空の日が多い」というイメージが強く、新潟県は太陽光発電に向いていないと考える向きもあると思うが、ある業界関係者は「新潟市の5、6、7月の日照時間は東京と引けをとらない」と話す。
実際、新潟市には大型の太陽光発電所が複数ある。現在、新潟市北区には新潟県競馬組合厩舎跡地、新潟市西区にはオリックス株式会社(東京都)が運営するメガソーラー、新潟県四ツ郷屋発電所があり、新潟県阿賀野市には新潟県が運営する新潟東部太陽光発電所があるほどだ。
しかし、新潟市や下越地域にメガソーラーが多いのは別の理由もある。ある業界関係者は「ソーラーは敷地の確保が難しく、敷地の広さで発電量が決まってしまう。その意味では、新潟県はゴルフ場などの遊休地や雑木林があり、安価に広い土地が手に入りやすい」と分析する。
■胎内・村上では洋上風力の計画も浮上
メガソーラー以上に注目されているのが、洋上風力などの風力発電だ。洋上風力で新潟県は後れをとっていたが、少しずつ動きが出てきている。
■新潟県は次世代エネルギーとして水素に着目
一方、県では水素自動車などの水素エネルギーにも着目し、普及に努めている。その先鞭を付けたのが、本特集(上)でも取り上げた青木環境事業株式会社であり、同社の敷地内に本州日本海側で初となる燃料電池フォークリフト専用の水素ステーションを2018年に設置し、燃料電池フォークリフトを構内作業用としてトヨタL&F新潟株式会社から導入している。
※にいがた経済新聞 2020-09-19 下越, 特集, 経済 記事より抜粋
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