世界のエネルギー需要6%減 IEA予測、新型コロナで~IEAのビロル事務局長、太陽光や風力といった再生可能エネルギーへの投資を加速するよう訴え

202005.02

★東京新聞webおよび地方紙と共同通信のよんななニュースより★

【ロンドン共同】国際エネルギー機関(IEA)は30日に公表した報告書で、新型コロナウイルス感染拡大に伴う移動制限などが長引いた場合、2020年の世界のエネルギー需要は前年比6%減になると見込んだ。過去5年分の需要増加分を帳消しにする。「このような落ち込みは過去70年では見られなかったことだ」と指摘した。

経済活動の停滞で石油や石炭の消費が減少することから、20年の世界のエネルギー関連の二酸化炭素(CO2)排出量は約8%減の306億トンとなる。10年以来の低水準という。

IEAのビロル事務局長は声明で「経済状況の改善に伴い、二酸化炭素排出量が急激に戻る可能性が高い」と予測。太陽光や風力といった再生可能エネルギーへの投資を加速するよう訴えた。

エネルギー源ごとの世界需要は、石油が過去最大の日量930万バレル減少する。石炭と天然ガスはそれぞれ8%、5%下落し、原子力も落ち込む。一方で再生可能エネルギーは1%程度増加するとの見通しを示した。

ビロル事務局長は、新型コロナ危機が終息した後のエネルギー産業に関して「以前とは大きく異なるものになるだろう」と指摘した。

 

東京新聞

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